銀座の暮らし方

銀座で暮らすアラサー会社員の日記

世田谷に住むか都心に住むか

銀座で暮らしてきたが、最近結婚を考えている。彼女は長時間労働のコンサルタント。僕もプロジェクト次第でハードな生活になることが多い。そこで子供を持った時にどこに住み、どう家族を運営していくかを考えてみたところ、世田谷出身者にとって厳しい現実に気がついた。以下は心の整理もかねた投稿です。

 

家族の運営には何が必要だろう。最初は長期金利の低下から、都心の資産価値を保てるマンションでも買って、インフレに備えよう!位に考えていたが、リアルに考えれば考えるほど、以下の3つの課題をどう克服するかが重要になる気がしてきた。

・子育て(僕も彼女も子供を望んでいる)

・(将来的な)親の介護

・共働きの死守(自分も彼女も今後の収入が安泰とは思っていない)

 

子育てには住環境が重要だ。共働きの特性上、保育園に預けることが必要な上に、小学校への進学以降はいかに早く帰宅出来るかも重要になる。住居の周りの教育インフラの充実とともに、オフィスと住居の近さが重要になる。(僕自身が銀座に住んでおり、会社に徒歩で行けるメリットを実感している。何をするにもロスが無いのだ。)

 

また、実家が近いということは育児をする上でいざという時の心強いサポートになる。小田急沿線の世田谷出身者の僕は、駅前にでも住んで、千代田線直通の小田急線で大手町へ向かう生活がベストだと考えた(彼女の実家は遠方なので、僕の実家を頼る前提)。

ここで気になったのが世田谷区の保育園事情だ。

 

世田谷区の待機児童数の多さは知られているが、実際のところどうなのかが気になったのだ。そこで厳しい現実に気がつく。保育園に入るには、調整基準というもので区民にポイントをつける。ポイント順に入園できる仕組みだ。仕組みそのものは不正を防ぐ素晴らしいものだと思う。しかしその調整基準が、世田谷区では収入の低い人(所得税額低位順)が優先される仕組みなのだ。まさかと思ったが、世田谷区議の方のブログを見ても、間違いないようだ。

区の保育園入園の選考基準の論点いろいろ|佐藤美樹(さとうみき)のサトミキ☆ブログ

 

つまり、大手町あたりのちょっと給与水準の高い会社で夫婦共働きをしているアラサー夫婦の場合、実質的に保育サービスの対象外となってしまう。子供が5月に生まれるように調整して、1月からフルタイムで仕事に復帰し、子供をベビーシッターに預ける努力をしてポイントを稼いだところで、みんなポイントは横並び。次の優先基準で収入高ければアウト、、、なのだ。

収入があれば認可外のサービスを使えばいいという考えなのかもしれないが、必死で税金を納めて、お宅の子供以外の保育に使いますよ言われたら誰でも疎外感を感じて萎えるだろう。長年育った町に戻るなと言われている気がした。

僕以外にも同じ理由で世田谷区を避ける人はいるだろう。わざわざ高い納税額を期待できる層を排除しているのだから、出身者として世田谷区の将来が心配になってしまう。地元を捨て、都心に住むべきなのか。

とはいえ、感傷に浸っていても仕方ない。対策を考えていこうと思う。