銀座の暮らし方

銀座で暮らすアラサー会社員の日記

猫も気を遣うというお話し

(銀座ブログから猫ブログになったわけではないが、、、)僕は10歳から27歳まで双子の姉妹の猫と生きてきた。妹猫は17歳、姉猫は18歳で一生を終えた。

妹は活発で人懐っこい猫で、姉は人見知りで引っ込み思案な性格。妹がアイドルで、姉はその姿を見つめる落ち着いた存在。妹はいつもすり寄ってくるけど、姉はこちらから呼ばないと寄ってこない。太陽と月のような存在、、、、僕たち家族はそう思っていた。だけど、少し違ったんだ。

妹猫は腎臓を悪くして、家族で輸液の注射をしたり介護体制を敷いたけど、17歳で亡くなってしまった。家族にとって、太陽を失った瞬間だったと思う。僕はしばらくペットロスに打ちひしがれていた。でもその後、段々と姉猫の行動が変わっていることに気がついた。以前は呼ばないと近くに来なかった姉猫は、それまで妹猫がしていたように僕達にすり寄り、枕元で寝るようになった。それまではしばらく撫でられると逃げることもあったのに。

 

そして僕たち家族は気がついた。彼女は、妹に遠慮して17年間を過ごしてきていたのだと。猫にとっての17年間は人間にとっての一生に匹敵するのに、彼女は妹を優先する一生を過ごしてきたのだ。それから天寿を迎えるまで、姉猫はそれまでの猫生を埋めるように僕たちに甘えた。僕は、たまたま妹が先に亡くなったから、姉猫が心を殺して生きてきたことに気がつくことができた。

猫は必ずしも自分中心に生きているのではなく、彼らも彼らで気遣いをしているのだ。だから、少しワガママされた時も寛容に受け止めてあげて欲しい。一緒にいられる時間は限られていて、あなたの色褪せない思い出になるはずだ。